寝盗られ宗介
[さよなら!原田芳雄さん]
《ゲスト来場》
【監督】若松孝二【製作】奥山和由
【プロデューサー】清水一夫、斉藤立太、若松孝二
【企画】中川好久 【原作・脚本】つかこうへい
【撮影】鈴木達夫 【美術】丸山裕司 【音楽】宇崎竜童
【出演】原田芳雄、藤谷美和子、久我陽子、筧利夫、
山谷初男、岡本信人、佐野史郎、玉川良一、吉行和子、若松孝二
【配給】松竹
1992/35o/日本/カラー/106分
つかこうへいの同名舞台劇を若松孝二監督が映画化。富士山をのぞむのどかな町。客のざわめきをよそに北村宗介一座の宗介は、妻子もちの謙二郎と駆け落ちした一座の看板スターで女房のレイ子を待っていた。レイ子の父親の留造や音痴の歌手ジミーらを前に、自ら駆け落ちを画策した宗介は「帰って来る!」というばかり。やむなく幕をあけるが、イカサマ歌謡ショーに客は騒ぎはじめる。高校生のあゆみが代役として間をつないでいるうちにレイ子が帰って来た。そしてレイ子が舞台に立つや客は彼女に見とれ、ため息と涙の大合唱となった。続いてジミーが倒れ病院へかつぎ込まれた。腎臓移植手術しか助かる見込みがないと聞かされた宗介は、一座を離れジミーの弟ユタカに腎臓を提供するよう頼み、その足で青森の実家を訪ね手術費用を工面してもらった。建設会社をやっていて女グセが悪かった父親の大造は、病院で寝たきりでもう長くない。会社をきりもりする弟の信二に、新しく建つ公民館の柿落としを頼まれ、宗介は思わず「ついでに俺の結婚式でもやるか」と口走ってしまう…。ドサ回り一座の人間模様を描いた傑作。劇中で歌う「愛の讃歌」はまさしく必見の価値あり。 |